
車のタイヤって、交換時期になると数万円から十数万円の大きな出費になるので、家計にとってかなりの負担ですよね。それに、パンクしたらどうしよう…という不安も常につきまといます。
最近よく聞く「タイヤ サブスク」は、そんな悩みを解決してくれるかもしれないサービスです。特にブリヂストンのMobox(モボックス)が有名ですが、月額料金でタイヤが使えるって、具体的にどんな仕組みなんでしょうか?
一括購入と比較して総額は高くなるのか、デメリットや途中解約の条件はどうなっているのか、気になりますよね。特にスタッドレスタイヤを使う地域だと、保管や交換の手間もあって、サブスクが合うのかどうか悩むところです。
この記事では、タイヤのサブスクについて私が調べた情報を、メリット・デメリット両方の視点から詳しくまとめていきます。
- タイヤサブスクの基本的な仕組みとサービス内容
- 代表的なサービス「Mobox」の具体的な料金プラン
- 契約前に知るべきデメリットと解約時の注意点
- 一括購入や他社サービスとの違い


タイヤ サブスクの仕組みとメリット
まずは、「タイヤ サブスク」がどのようなサービスなのか、その基本的な仕組みと、利用する上でのメリットについて詳しく見ていきましょう。一括購入とはまったく違う、サービス利用契約としての特徴があります。
タイヤサブスクの仕組みとは?
タイヤのサブスクリプション(サブスク)は、タイヤを「購入」するのではなく、月額定額料金で「利用する権利」を得るサービスです。
従来のタイヤ購入が、タイヤ本体という「モノ」を買うことだったのに対し、サブスクはタイヤ本体に加えて、メンテナンスや補償といった「コト(サービス)」をセットで利用する継続的な契約、という点が最大の違いです。契約期間は2年や3年が一般的ですね。
この月額料金には、通常以下の内容が含まれています。
標準的なサービス内容
- 新品タイヤ一式(4本)
- 定期的な安全点検や窒素ガス充填
- 夏タイヤと冬タイヤの履き替え作業(プランによる)
- 契約期間中のパンク補償(修理または交換)
つまり、タイヤに関する突発的な出費をなくし、月々の支払いでコストを平準化できるのが、このサービスの核となる価値だと感じました。安全管理とリスクヘッジ(保険)を同時に手に入れるイメージです。
Mobox(モボックス)の料金プラン
現在、個人向けタイヤサブスクとして最も代表的なのが、ブリヂストンが提供する「Mobox(モボックス)」です。
Moboxには、利用者のニーズに合わせて主に2つのプランが用意されています。
- ライトプラン: タイヤ本体とパンク補償が基本のプラン。
- スタンダードプラン: ライトプランの内容に加え、年2回のタイヤ交換(夏⇔冬の脱着)や窒素ガス充填などのフルメンテナンスが含まれるプラン。
公式サイトでは「月々825円(税込)から」とありますが、これは特定の小型車向けタイヤや長期契約を前提とした、いわゆる「客寄せ」の価格設定のようです。
もう少し現実的な例として、一般的なサイズ(195/65R15)で3年契約の場合、ライトプランで月額2,500円前後、スタンダードプランで月額3,000円前後が目安になるようです。(※2025年11月時点の当サイト調べ)
スタンダードプランは月額数百円の追加で、面倒なタイヤ交換作業までお任せできるので、「メンテナンスは全部プロに任せたい」という人にとっては、かなり魅力的な内容だと感じます。
料金は車種や選ぶタイヤのサイズ、ブランド(ブリヂストン製品内)によって細かく変動します。ご自身の車での正確な月額料金は、Mobox公式サイトで簡単に見積もりできるので、ぜひ一度確認してみてください。
タイヤサブスクのデメリットと注意点
月額定額で安心が手に入る一方で、もちろんデメリットや、契約前に理解しておくべき注意点もあります。「やめとけ」という意見があるのも、主にこれらの点が理由です。
総支払額が割高になる可能性
これが一番気になる点だと思います。3年間の月額料金の総額は、単純にタイヤを一括購入する価格と比べると、高くなるのが一般的です。
ただ、この差額には「パンク補償(保険料)」や「定期メンテナンス費用」、「分割手数料」に相当するプレミアムコストが含まれています。もしパンクしなかった場合、結果的に一括購入の方が安かった、ということになります。
ブランドや決済方法の限定
Moboxの場合、選べるタイヤは当然ながらブリヂストン製品に限定されます。「ミシュランやダンロップのタイヤが好き」というこだわりがある人には向きません。
また、支払い方法がクレジットカード決済のみに限定されているケースがほとんどです。
途中解約は可能?違約金を解説
タイヤサブスクを検討する上で、これが最大の注意点だと感じました。
一般的な動画配信サービスのように「いつでも好きな時に解約できる」ものとは全く異なります。
途中解約は原則不可(高額な違約金)
Moboxなどのタイヤサブスクは、契約期間(2年または3年)の途中解約は原則として認められていません。
もし、車の売却や引っ越しなどで「やむを得ず」解約する場合、「残りの契約期間分の料金全額」またはそれに準ずる高額な解約料を一括で支払う必要があります。
これは「サブスク」というより、実態は「リース契約」に近い重い制約です。「2~3年以内に車を乗り換える可能性がある」という人は、絶対に契約すべきではありません。
※ただし、車両の盗難・廃車など、ごく一部の例外的な事情については、サポートセンターへの相談で特別対応が検討される場合もあるようです。詳細は必ず契約前に規約で確認してください。
一括購入と比較した総額コスト
では、デメリットで触れた「総支払額」について、もう少し具体的にシミュレーションしてみます。
【条件】 タイヤサイズ:195/65R15(ブリヂストン Playz PX-RVⅡ) 利用期間:3年間
| 比較項目 | ② 一括購入+オプション | ① Mobox ライトプラン (3年) |
|---|---|---|
| タイヤ本体+工賃 | 約 72,800円 | 総額 89,496円 (月額2,486円×36回) |
| パンク補償 (別途加入) | 約 5,500円~ (2年間) | |
| 定期メンテナンス | 別途実費 (都度) | |
| 推定総額 (目安) | 約 78,300円 +メンテ実費 | 89,496円 |
※上記はあくまで当サイトが調査した一例であり、実際の価格は店舗や時期によって大きく異なります。
この比較を見ると、一括購入側でパンク補償(保険)に加入した場合、その価格差は約1万円程度に縮まります。
Moboxの総額には、これに加えて「定期メンテナンス(ライトプランでも安全点検などは含まれる)」と「支払いを平準化できる利便性」が含まれています。この差額(約1万円)を、3年間の安心と利便性のための「プレミアムコスト」として許容できるかどうかが、判断の分かれ目になりそうです。
スタッドレスタイヤ利用時の利点
個人的に、タイヤサブスクの価値が最も高まると感じたのが、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)の利用者です。
降雪地域やウィンタースポーツが趣味の人は、以下の3つが必須になります。
- タイヤ2セット(夏・冬)の購入費用
- 年2回のタイヤ交換(脱着)作業
- オフシーズンのタイヤの保管場所
Moboxのスタンダードプランは、この課題の多くを解決してくれます。月額料金に「年2回の交換作業」が含まれており、オプションの「タイヤクローク(有償保管サービス)」を組み合わせれば、保管場所の問題も解決します。
これらを個別に手配する手間と総額を考えると、スタッドレスタイヤ利用者にとって、サブスクは非常に合理的な選択肢になる可能性が高いです。
タイヤのサブスクおすすめ3選
ここでは、おすすめのタイヤサブスクリプションサービスを3つご紹介します。
ブリヂストン Mobox(モボックス)

ブリヂストンが提供する「Mobox」は、個人向け乗用車におすすめのタイヤサブスクサービスです。
月額定額制で、ブリヂストン製の新品タイヤ4本を利用できます。
手軽に始められ、万が一のパンクにも備えられる安心感が魅力です。
最低価格は月額825円(税込)からとリーズナブルで、初期費用を抑えたい方や、急な出費を避けたい方に適しています。
例えば、スタンダードプランは月額1,254円(税込)から利用可能です。
サービス例としては、タイヤ4本、取り付け作業、パンク時の新品タイヤ2本交換補償、定期的なローテーションや安全点検(無制限)、窒素ガス充填(無制限)などがあります。
支払いもクレジットカード決済で、事前の審査は不要です。
メンテナンス時期が近づくとメールなどで通知してくれるため、忘れずに点検を受けられる点も便利です。
契約期間は2年または3年から選択できます。
ダンロップ エコスマートプラン

ダンロップが提供する「エコスマートプラン」は、主に運送業者などの商用車向けタイヤサブスクサービスです。
月額定額制でタイヤ購入費用と作業料金が含まれており、企業の車両保有台数や走行距離に応じて最適なタイヤ交換頻度やプランを提案してくれます。
具体例として、タイヤの取り付けから点検、メンテナンス、情報データ管理までダンロップが一括して対応します。
オプションで、全国対応の24時間365日レスキューサービス「DFNet」を追加することも可能です。地球環境への貢献も意識したサービスとなっています。
料金目安と契約期間は、車種や走行距離、保有車両によって異なるため、問い合わせが必要です。
ミシュランタイヤケア

日本ミシュランタイヤが提供する「ミシュランタイヤケア」も、主に商用車向けのサービスです。
専用アプリと連携したシステムでタイヤ点検作業をデジタル化し、各車両のタイヤメンテナンスや点検の最適なタイミングを可視化できます。
たとえば、高精度なタイヤ点検レポートが自動作成され、空気圧調整やタイヤ交換時期など、適切なメンテナンス情報が明確に分かります。
これにより、ドライバーの安全性を高めるとともに、社内の業務効率化にも貢献します。
料金目安と契約期間については、問い合わせが必要です。
その他サービスとの違い
「タイヤ サブスク」と検索すると、上記以外にもオートバックスなどの名前が出てきます。これらのサービスはMoboxとどう違うのか、比較してみました。
オートバックスのサブスクは?
オートバックスでは「タイヤ サブスク」という名称のサービスは提供していません。
オートバックスが提供しているのは、「かんたん分割払い ワケタラ」やオートローンといった、いわゆる「金融(ファイナンス)サービス」です。
これは、タイヤの購入代金を分割で支払う仕組みで、Moboxのようなメンテナンスやパンク補償は自動でセットになっていません(別途オプション加入は可能)。純粋な「分割払い」であり、「サブスク」とは性質が異なります。
イエローハットのサービス内容
イエローハットも同様に、月額定額のサブスクリプションサービスは提供していません。
ただし、タイヤ購入時の有償オプションとして「タイヤパンク補償」を提供しており、万が一のパンクに備えることは可能です。
トヨタ KINTOとの違い
トヨタの「KINTO」もよく聞くサブスクですが、これは「タイヤ」のサブスクではなく、「車両(クルマ)」のサブスクリプションです。
KINTOは、車両本体の利用料に、税金、保険、メンテナンス費用がすべて含まれています。タイヤ交換もこのメンテナンスパッケージの一部としてカバーされますが、タイヤだけをサブスクすることはできません。
すでにKINTOで車を利用している人にとっては、タイヤもコミコミで管理されている状態なので、別途タイヤサブスクを契約する必要はありませんね。
タイヤのサブスクを利用する方法
タイヤのサブスクリプションサービスを利用する手順は、オンラインで完結できる場合が多く、比較的シンプルです。
ここでは、一般的なインターネット経由での申し込みから利用開始までの流れを5つのステップでご紹介します。
まず、利用したいタイヤサブスクサービスの公式サイトにアクセスし、ご自身の車(車種やタイヤサイズ)に合った料金プランやタイヤを選びます。
プランが決まったら、取り付けを希望する最寄りの店舗を選び、申し込みフォームに必要な情報(氏名、連絡先、住所など)を入力して会員登録を行います。IDとパスワードは忘れないように保管しましょう。入力内容を確認して送信し、サービス提供会社からの確認メールなどを受け取ったら契約手続きを進めます。
契約後、案内に従って取り付け作業を行う店舗と日時をインターネット上で予約します。予約が完了したら、確認メールやマイページで予約状況をチェックしておくと安心です。
予約した日時に指定の店舗へ車を持ち込み、タイヤの取り付け作業をしてもらいます。事前に予約しているため、スムーズに対応してもらえるでしょう。
補足ですが、新規契約後、初めて店舗で作業してもらう際には、本人確認のために運転免許証の提示を求められることが一般的です。忘れずに持参しましょう。
よくある質問
タイヤのサブスクサービスに関して、多くの方が疑問に思う点をまとめました。
支払い方法は何がありますか?
クレジットカード決済が主流ですが、業者によっては銀行振込などに対応している可能性もあります。
ブリヂストンのMoboxの場合は、クレジットカード決済のみ対応しています。
途中解約できますか?
多くの場合、解約に伴って別途費用が発生します。
契約期間分の料金を前提としたサービス設計になっているからです。
具体的には、残りの契約期間分の料金を一括で支払う必要があるケースが一般的です。
契約前に、途中解約の条件や発生する費用について、利用規約などでしっかり確認しておくことを強くおすすめします。
買うのとサブスクはどちらがお得になりますか?
ドライバーの車の利用状況によって最適な選択は異なります。
サブスクは月々の支払いを抑えられますが、総額では購入より割高になる可能性があるからです。
具体例を挙げると、年間走行距離が長く、タイヤの消耗が早い方や、頻繁に長距離運転をする方にとっては、パンク補償や定期メンテナンスが含まれるサブスクはメリットが大きいでしょう。
また、急な出費を避けたい方、メンテナンスの手間を省きたい方にも向いています。
一方で、車の利用頻度が低く、年間走行距離が短い方の場合、タイヤの交換頻度も低くなるため、サブスクを利用するとかえって割高になる可能性があります。
このような場合は、必要な時にタイヤを購入する方が経済的かもしれません。
ご自身の運転スタイルや予算、メンテナンスへの考え方などを考慮して、総合的に判断しましょう。
あなたに最適なタイヤ サブスクは?
ここまで、タイヤ サブスクの仕組みやMoboxの料金、デメリット、他社比較を見てきました。
情報を整理してみて、タイヤ サブスクは「すべての人におすすめ」なサービスではなく、特定のニーズを持つ人に強く響くサービスだと感じました。
タイヤ サブスクが最適な人
- 「パンク」や「交換」などの突発的な高額出費を絶対に避けたい人。
- 月々の支出を完全に固定化・平準化したい人。
- タイヤの知識がなく、点検や管理をプロに一任したい人。
- スタッドレスタイヤの交換作業や保管の手間をなくしたい人。
サブスクが向いていない人
- サービスや補償は不要で、総コストの安さを最優先する人。
- ブリヂストン以外のメーカーにこだわりがある人。
- 2~3年以内に車を買い替える可能性がある人(途中解約リスク大!)。
私自身、タイヤのメンテナンスはつい後回しにしがちで、急な出費にも弱いタイプなので、Moboxの「お任せできる安心感」は非常に魅力的だと感じています。
最終的な判断は、ご自身のカーライフや、コストと安心のどちらを優先するかによりますが、この記事が「タイヤ サブスク」を検討する上での参考になれば幸いです。
